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【ハカマ蝶番】FIXパーツはあるのに、角パーツはない? No.264
掲載日:2025.05.19
最終更新:2025.05.16
こんにちは、スリーナイン島野株式会社の大下です。
― ハカマ蝶番の“出隅・入隅パーツ”が求められた理由 ―
■ 現場から届いた“リアルな声”がすべての始まりでした
「FIXには専用の受けパーツがあるのに、角納まり(出隅・入隅)はいつも現場任せか特注対応なんですよね。」
そんな声が寄せられたのは、ハカマ蝶番シリーズのリニューアル後、展示ケースや店舗什器に採用される機会が増える中でのことでした。
出隅や入隅を含むコーナー納まりは、意匠性・施工性の両面で設計者や現場担当者の悩みの種。
「ラインが揃わない」「納まりが属人的」「毎回どう処理するか悩む」
―それでも、標準品として使えるパーツは存在しない。
そこに着目し、ハカマ蝶番の“角対応”を目指した製品開発が始まりました。
■ 特注での対応が当たり前だった「角納まり」
展示ケースやガラス什器のような造作物では、コーナー部にガラスが交差する出隅・入隅構造はよくある設計。
しかし、それに対応した標準部材がなく、毎回特注か現場判断での処理が常態化していました。
😵意匠ラインが途中で途切れてしまう
😵ガラスの直線がズレ、透明感が損なわれる
😵納まりが職人任せで再現性に乏しい
こうした課題を解消すべく、私たちは角部も“ハカマ蝶番らしい”美しさで納めるための標準パーツの開発に着手しました。
■ 現場調査から見えてきた課題とヒント
開発初期には、街中にある実際の什器・ショーケースを複数視察。
特注で納められたコーナー部分の納まりを記録し、どのような処理がされているかを分析しました。
その上で、以下の要件を満たす構造とすることを目指しました。
✨ハカマ蝶番との一体感ある納まりライン
✨8mm・10mm・12mmのガラス厚に対応
✨取付ビス位置や施工時の工具アクセスも考慮し、施工性と安全性の両立
✨出っ張りすぎず、ガラスの意匠性を妨げない控えめなデザイン
■ こうして誕生した、ハカマ蝶番の“コーナーパーツ”
複数回の検証・試作を経て完成したのが、
🎈出隅用コーナーパーツ
🎈入隅用コーナーパーツ
このパーツを使用することで、
ガラスと金物のラインが直線的につながり、コーナー部でもハカマ蝶番の意匠性を損なわない納まりが実現可能になります。
👍🏻金物の主張を抑えた、スッキリとした見た目
👍🏻特注不要。標準部材で再現性のある設計が可能
👍🏻PDF・CAD図面データの即時ダウンロードにも対応
■ “角をどう納めるか”の悩みに、ひとつの答えを
FIX用のパーツがあるなら、角にも当然、標準パーツがあるべき――
そんな設計者・施工者の自然な発想に、ようやく応えられる体制が整いました。
「現場での属人的な処理を減らしたい」
「設計から施工まで、一貫したラインで美しく納めたい」
その想いに応える“角納まりの新スタンダード”として、
ハカマ蝶番専用コーナーパーツをぜひお役立てください。
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🔗【お知らせ】ハカマ蝶番 専用ページが完成しました! No.256
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