BLOG
ガラスが危ないのではない。引き戸の「動き」が怖いだけだ。 No.354
掲載日:2026.01.13
最終更新:2026.01.14
こんにちは、スリーナイン島野㈱の大下です。
地震が増えて、変わった“選び方”
ここ数年、地震が頻発するようになってから、
ショーケースや展示ケースの仕様についてこんな声を聞くことが増えました。
「ガラスは危ないから、やめておきたい」
以前であれば当たり前に選ばれていた
ガラスの引き戸が、
“不安だから選ばれない”存在になりつつあります。
本当に怖いのは「割れること」でしょうか?
ガラスは確かに割れます。
しかし現在では、
🎈飛散防止フィルム
🎈強化ガラス
など、割れても事故になりにくくする工夫が
すでに広く普及しています。
それでもなお、ガラス引き戸に対する不安が消えないのはなぜでしょうか。
不安の正体は「引き戸の動き」
多くの人が無意識に怖がっているのは、
💦揺れた瞬間に引き戸がどう動くかわからない
💦勝手に走り出しそう
💦勢いよくぶつかりそう
💦人に向かってくるかもしれない
といった、
「引き戸の動きが制御されていない状態」です。
つまり、
ガラスが危ないのではなく
引き戸の「動き」が怖い
ということです。
引き戸は「動く建具」である
引き戸は、壁やFIXガラスとは違い、常に動くことを前提とした建具です。
だからこそ地震時には、
・揺れに合わせて動き出す
・惰性で走る
・勢いよく端部に衝突する
といった挙動が起こりやすく、それが恐怖や事故のイメージにつながります。
問題は素材ではなく、その動きがコントロールされていないことにあります。
現場で「ヒヤッ」とする瞬間
実際に引き戸を日常的に触るのは、受付スタッフや店舗の従業員の方です。
・勢いよく閉まる
・手を挟みそうになる
・突然動いて驚く
こうした経験が積み重なると、人は自然と引き戸そのものを避けるようになります。
これは使い方の問題ではありません。
引き戸の動きが整理されていないだけです。
「割れない」より「暴れない」
安全対策というと、どうしても「割れにくい素材」に目が向きがちです。
しかし引き戸において本当に重要なのは、
・勝手に走らない
・勢いが出ない
・最終的に止まれる
という、動きの制御です。
割れないことより、
暴れないこと。
ここに、引き戸の安全の本質があります。
引き戸部材メーカーとしての考え方
私たちは、「このガラスが安全です」と言う会社ではありません。
どのガラスを選んでも、引き戸として危険な挙動にならない構造を考える。
それがスリーナイン島野株式会社の引き戸部材に対する基本的な考え方です。
素材を縛るのではなく、構造で不安を減らす。
まとめ
ガラスが危ないのではない。本当に怖いのは、引き戸の「動き」
安心は、素材より構造でつくれる。
では、ガラスは本当に危険なのでしょうか。
次の記事では、割れても事故になりにくくするための「ガラスの考え方」について整理します。
最後までお読み頂きありがとうございました。
また次回もお付き合いの程、よろしくお願い致します。
ご意見・ご感想・お問い合わせは info@999shimano.com
件名に「ブログ宛」と入れてお寄せ頂けると幸いです(^^)/
(まだ評価がありません)