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引き戸が外れる瞬間は、いつ起きるか ― 地震時に起きる“見えにくいリスク” ― No.356


掲載日:2026.01.15

最終更新:2026.01.09

こんにちは、スリーナイン島野㈱の大下です。

「地震のあと、引き戸が外れた」

引き戸に関する相談で、
地震のあとによく聞かれるのが次の言葉です。

「地震のあと、引き戸が外れてしまった」

しかし、実際には地震の瞬間にいきなり外れるケースは多くありません。
多くの場合、引き戸が外れるのにはいくつかの段階があります。

引き戸は「走った結果」として外れる

地震が起きたとき、引き戸には次のようなことが起こります。

・揺れに合わせて動き出す
・惰性で走る
・勢いを持ったまま端部にぶつかる

このとき、

・速度が制御されていない
・減速できない
・止まる仕組みがない

この状態だと、脱輪・外れ・破損につながります。

つまり引き戸は、突然外れるのではなく「走った結果」として外れるのです。

地震そのものが原因ではない

ここで重要なのは、外れた原因が地震そのものではないという点です。

・揺れ
・ズレ
・衝突

これらが重なったときに、引き戸の動きが制御されていないと外れる。これが実態です。

「外れない構造」より「走らせない仕組み」

引き戸の安全対策というと、「外れ止め」や「脱輪防止」といった言葉が浮かびます。

もちろんそれらも重要です。
しかし本質的には、

外れないようにする前に、走らせないこと。

ここが最も重要です。

危険になるのは「勢いがついた瞬間」

引き戸が危険になるのは、

・動き出した瞬間
・勢いがついた瞬間
です。

一度スピードが出てしまうと、引き戸は重さを持ったまま制御しにくい存在になります。

だからこそ、
・勝手に走らない
・走っても勢いが出ない
・最後に減速できる

という条件が安全性を大きく左右します。

「止まれる引き戸」は外れにくい

引き戸が外れにくい状態とは、

・強く固定されている
・頑丈につくられている

ということではありません。

重要なのは、

動きの途中で、きちんと止まれること。

止まれる引き戸は、
衝突エネルギーを溜め込みません。

結果として、
・外れにくい
・破損しにくい
・人に向かってこない
という状態につながります。

ソフトクローズという考え方

ソフトクローズ引き戸というと、「静かに閉まる」「高級感がある」という印象を持たれがちです。

しかし本質は、引き戸の動きを最後まで制御する仕組みにあります。

・閉まる直前で減速する
・勢いを殺す
・動きを穏やかに終わらせる

これは、地震時の挙動を穏やかにする安全要素でもあります。

引き戸部材メーカーとしての考え方

引き戸部材メーカーとして私たちが重視しているのは、引き戸が「どう外れるか」ではなく 「どう動かせば外れにくいか」という視点です。

・素材に頼らない
・使い方に頼らない
・構造で危険な挙動を抑える

これが、引き戸における安全設計だと考えています。

まとめ

・引き戸は、突然外れるわけではない
・多くの場合、「走った結果」として外れる
・重要なのは、外れない構造より走らせない仕組み
・止まれる引き戸は、外れにくい

では、引き戸の動きを制御するためには、何を選べばいいのでしょうか。

私たちが考える一つの答えが、引き戸の挙動を最後まで制御する「ソフトクローズ引き戸」という仕組みです。

次のステップ✅
ソフトクローズ引き戸「HA / HA-SC」の詳細はこちら

最後までお読み頂きありがとうございました。

また次回もお付き合いの程、よろしくお願い致します。

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