BLOG
納まりと運用から考える|用途別ガラス引き戸におけるFIXの考え方 No.363
掲載日:2026.01.27
最終更新:2026.01.27
こんにちは、スリーナイン島野㈱の西野です。
今回は、受付窓・ショーケースなどに使われるガラス引き戸を前提に、
FIXにすべき施工場所について整理します。
FIXとは
FIX(フィックス)とは開閉しないガラスです。
↓ 詳しくはコチラ! ↓
使用目的がはっきりしている引き戸では、
可動範囲を絞ることで納まりと運用が安定します。
🟢例🟢

実際に使う開口が決まっている場所
受付窓・対面カウンターなどでは、
・受け渡し位置がほぼ固定
・開ける場所が自然に決まっている
という使われ方が多く見られます。
この場合、使われない側まで可動にする必要はありません。
引き込んでも有効にならない側がある場合
引き戸を引いた先に、
・壁
・機器
・作業台
があると、
図面上は開口でも実際には使えない開口になります。
その側はFIXにした方が、計画と実態のズレが起きにくくなります。
開閉したい場所だけを“可動”にする
考え方としてはシンプルで、「開閉したい場所」以外はFIXにして良い、が基本です。
たとえば受付窓でもショーケースでも、
実際に手を入れる・受け渡す・清掃する位置は限られます。
その“使う場所”に合わせて可動部を寄せ、
それ以外はFIXとして視界確保や明るさ確保の役割に寄せると、運用がブレにくくなります。
引き戸とFIXは“同寸”でなくても成立する
FIXは必ずしも同寸である必要はありません。
・引き戸側:実際に開けたい有効開口に合わせて寸法を決める
・FIX側:見せる・採光・意匠のバランスで寸法を決める
というように、役割で寸法を分けても成立します。
「引き戸は扱いやすい幅に抑えたい」「FIXは大きく取って見せ場にしたい」など、
用途に合わせて“寸法の自由度”が出せるのもFIX構成のメリットです。
見せることが主目的のガラス
ショーケースや展示ケースでは、
・中を見せる
・明るさを確保する
ことが主目的で、開閉は補助的な役割に過ぎないケースも多くあります。
この役割のガラスは、無理に可動にせずFIXとする方が安定します。
可動部を増やさないという考え方
引き戸は、
・レール
・戸車
・調整
といった管理要素を必ず持ちます。
使用頻度の低い側まで可動にすると、ズレやガタつきの原因になりやすくなります。
まとめ|FIXは用途整理の結果
FIXは、
・実際の使い方
・開口の有効性
・運用後の安定性
を整理した結果として選ばれる構成です。
「両方動くかどうか」ではなく、どこを使う引き戸なのかを基準に考えることで、受付・ショーケースいずれでも無理のない引き戸設計ができます。
関連ブログ✅
最後までお読み頂きありがとうございました。
また次回もお付き合いの程、よろしくお願い致します。
ご意見・ご感想・お問い合わせは info@999shimano.com
件名に「ブログ宛」と入れてお寄せ頂けると幸いです(^^)/
(まだ評価がありません)