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ガラス引き戸で「重なり40mm」が基準とされる理由とは? No.375
展示ケース / 製品使用・採用事例・商品紹介 / 受付
掲載日:2026.02.17
最終更新:2026.02.17
こんにちは、スリーナイン島野㈱の西野です。
ガラス引き戸を設計する際、「重なり寸法」は見落とされがちなポイントです。
しかし実際には、
ガラス引き戸の安定性・安全性・見た目の完成度を左右する重要な要素です。

受付窓・ショーケース・掲示板など施工場所を問わず、
多くの現場で重なり40mm前後が基準とされています。
なぜ40mmなのか。その理由を解説します。
ガラス引き戸で重なり40mmが基準とされる理由
① 視線の抜けを防ぐため
ガラス引き戸の重なりが小さいと、合わせ目から隙間が生じ、
内部が見えやすくなります。
重なり40mmを確保することで、
正面視および斜め方向からの視線の抜けを実用的に抑えることができます。
これはショーケースや掲示用途でも同様です。
② ガタつき・前後振れを吸収するため
ガラス引き戸はレール構造上、
どうしてもわずかなクリアランスがあります。
開閉時の慣性や戸車の遊びによって、前後振れは必ず発生します。
重なり寸法が不足すると、振れた瞬間に戸先が見切れたり、
「ガタガタ」「グラグラ」して見える原因になります。
40mmの重なりは、振れを視覚的に吸収する安全域として機能します。
③ 施工誤差を吸収するため
ガラス引き戸の施工では、
・レール位置の微妙なズレ
・枠の歪み
・ガラス寸法公差
が発生します。
重なり40mmを確保しておくことで、
数ミリの誤差があっても見た目に影響しにくくなります。
これはクレーム予防の観点からも重要です。
④ 安全性への配慮
重なりが小さいとガラス小口が露出しやすくなり、
接触リスクや指詰めの可能性が高まります。
40mm程度の重なりがあれば、小口が奥に収まり、
安全面でも安定した構成になります。
ガラス厚8mm以上は重なり60mmを推奨する理由
ガラス厚が8mm以上になると、重量が増加し、
開閉時の慣性や前後振れが大きくなる傾向があります。
厚板ガラスは安心感が高い反面、
その重量によって振れ幅が増しやすく、長期使用時にガタつきが目立つ可能性もあります。
そのため当社では、
8mm以上のガラスについては重なり60mmを推奨しています。
まとめ
ガラス引き戸の重なり40mmは、
✅視線対策
✅振れ吸収
✅施工誤差対策
✅安全性
を総合的に満たす、実務上の最適寸法と言えます。
そして8mm以上の厚板ガラスでは、
より高い安定性を確保するために60mmを推奨しています。
重なり寸法は単なる数値ではなく、
安全性と耐久性を支える重要な設計要素です。
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また次回もお付き合いの程、よろしくお願い致します。
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