999の部屋
77.桜
掲載日:2026.04.08
最終更新:2026.04.14
この時期には、毎年色々な場所でとても綺麗な桜が咲きます。卒業式や入学式、入社式など行事も重なって、なんとも晴れやかな雰囲気になります。20年以上前の話ですが私も新入社員の頃、それこそ朝早く出社前にお花見の場所取りをした事もありました。
今は、毎年桜の花を見ると、思い出す言葉があります。それは、禅の師匠から聞いた話ですが、「桜の花はとても綺麗に咲くが、冬の間に木の幹や枝をどれだけ切り刻んでもあの綺麗な花は入っていない。時が来れば花となって咲いてくれる。そして散ってしまえば、今度は緑の葉っぱが出てくるんだよ。」すべては自然の摂理でもあるし、そして縁がないと起こらない事。ただただ、とてもシンプルなお話です。
でも、人の心はそう単純ではない。咲いてもいない桜の木を見てもただの枝でしかない。それなのに毎年ここの桜は「綺麗だな」と想いを馳せる事がある。それこそが妄想、妄念である。今、目の前に綺麗な満開の桜の花があるわけでは無い。人の感情の中でよく起こる事である。今、目の前で喧嘩しているわけでも無いのに、「あいつはきっと、自分の悪口を言っているはずだ」「あの人は自分の事を良く思っていないはずだ」そうやって、勝手な妄想、妄念で心を閉ざしてしまう。心を乱してしまう。そうなると、冷静に物事を判断できず、色眼鏡で相手を見ることになってしまう。良いことも悪いことも含め、今、この瞬間に起きていることを見ずに妄想、妄念に惑わされて、判断をしてしまうことが多々ある。その話を聞いてから、私自身はできる限り前後際断して、今この瞬間で何が起きていて、何にご縁があるのか、常に冷静に余念を入れずに判断することを心がけています。
もう10年以上前に聞いた話ですが、桜の木に出会ったらその話をいつも思い出すのと同時に「あぁ、綺麗だなぁ」とその時にしか味わえない桜を思いっきり愉しむようになりました。
最後までお読みいただきありがとうございます。 こんな会社ですが、一緒に仕事がしたいという企業様、働いてみたいという就職活動をしている方は是非ご連絡ください。
島野
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