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水まわりの水切り棚に、別注下レールを製作しました No.416
掲載日:2026.05.20
最終更新:2026.05.20
こんにちは、スリーナイン島野㈱の大下です。
掘込みのスキマを埋め、家具工事で完了できる納まりへ
今回は、水切り棚に使用するアクリル引戸用の下レールを、別注製作した事例をご紹介します。
ご相談いただいた図面では、水切り棚の前面にt=5mmのアクリル引戸を設け、上部レール・下部レール・戸車・SUSハカマを組み合わせる仕様となっていました。図面上でも、下部レールまわりは掘込みに納める計画となっており、この部分の取り合いが重要なポイントでした。
今回のお客様のお困りごとは、単に「引戸用のレールがほしい」ということではありませんでした。
水まわりで使用する水切り棚のため、下レールと掘込み部分の間にスキマが残ると、水・汚れ・清掃性の面で不安がある。
さらに、現場でガラス工事側が追加調整するのではなく、家具工事の範囲でレール取付けまで完了できる形にしたい。
この2点が大きなご要望でした。
既製の下レールをそのまま使用すると、引戸としての走行機能は満たせても、家具本体の掘込み寸法との取り合いにスキマが残る可能性があります。特に水まわりでは、そのわずかなスキマが水の入り込みや汚れのたまりにつながり、後々の清掃やメンテナンスの負担になることがあります。
そこで今回は、中央に戸車が走行するレール形状を持たせながら、左右に立ち上がりを設けた専用形状の下レールを製作しました。


この形状にすることで、アクリル引戸の走行性を確保しつつ、掘込み部分とのスキマを隠すように納めることができます。
つまり、レールとしての機能だけでなく、家具本体との取り合いを整えカバーとしての役割も持たせた形状です。
納品後、お客様より「無事、現場取付けも完了しました」とご報告をいただきました。完成写真では、白い水切り棚本体の下部にレールがすっきり納まり、前面のアクリル引戸も違和感なく仕上がっています。

今回の事例は、既製品では少し納まりきらない部分に対して、別注製作で解決した一例です。
特に水まわり・厨房まわり・洗面まわりなどでは、見た目だけでなく、スキマ・水・汚れ・清掃性まで考えた部材形状が求められます。
ステンレスを単に“板”として貼るのではなく、薄板曲げによって機能を持ったカバーにする。
木製什器・壁・建具で傷みやすい端部や、水が入り込みやすい掘込み部分を、0.6mm・0.8mmのSUS曲げカバーで保護する。
そうすることで、日常の使い方が変わります。
水が入りにくい。汚れがたまりにくい。掃除がしやすい。端部が傷みにくい。
そして、現場で余計な調整を増やさず、家具工事の中で納まりを完了しやすくなります。
既製品ではあと少し合わない納まりも、薄板曲げの工夫によって、使いやすく、清掃しやすく、長くきれいに保てる形へ。
今回の別注下レールは、そんな「現場の小さな困りごと」を解決した製作事例です。
最後までお読み頂きありがとうございました。
また次回もお付き合いの程、よろしくお願い致します。
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