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金物の端部をきれいに仕上げる「フタ溶接」とは? No.431


掲載日:2026.06.25

最終更新:2026.06.25

こんにちは、スリーナイン島野㈱の西野です。

チャンネルやハカマなどの金物は、通常、必要な長さに切断し、切断面のバリを処理した状態で出荷しています。

この状態では、金物を横から見たときに端部の断面が見える仕上がりになります。

多くの場合はこのまま問題なく使用できますが、ショーケースや店舗什器など、端部が見える納まりで断面を見せたくない場合には、蓋溶接を希望されることがあります。

今回は、金物の端部をすっきりと見せる蓋溶接についてご紹介します。

蓋溶接とは

蓋溶接とは、チャンネルやハカマなどの端部に蓋材を溶接し、横から見たときに断面が見えないように仕上げる加工です。

たとえば、コの字チャンネルを必要な長さに切断すると、端部にはコの字形の断面が見えます。

その断面形状に合わせて製作した蓋材を溶接することで、端部をふさぎ、横から見てもすっきりとした仕上がりにできます。

単に蓋材をはめ込むのではなく、金物本体と蓋材を溶接し、必要に応じて溶接部分を研磨して仕上げます。

蓋溶接で端部の見え方が変わります

金物の端部は小さな部分ですが、正面や横から見える場合は、製品全体の印象に影響します。

特に、次のような場所では、端部の断面を見せず、きれいに仕上げたいというご要望があります。

・ショーケースや展示ケース
・店舗什器
・受付カウンター
・ガラス扉のハカマ
・家具や装飾金物
・人の目に触れやすい場所に使用する金物

蓋溶接を行うことで、横から見える断面を隠し、端部まで一体感のある仕上がりにできます。

見える場所に使用する金物では、寸法や形状だけでなく、端部をどのように見せるかも大切なポイントです。

薄板の蓋溶接には技術が必要です

蓋溶接は、ただ端部を溶接すればよいというものではありません。

特にステンレスの薄板は、溶接時の熱によって歪みや変形が生じやすい材料です。

熱を加えすぎると金物の形が崩れたり、表面に強い溶接焼けが出たりすることがあります。

そのため、板厚や形状に合わせて、熱の加え方や溶接位置を調整する必要があります。

以前ご紹介した加工事例では、板厚0.8mmのステンレス製コの字チャンネルに、同じ板厚のステンレス板を蓋として溶接しました。

薄い材料同士を溶接するため、熱による変形を抑えながら、金物本体と蓋材を一体化させる繊細な加工が求められます。

溶接後は研磨して仕上げます

蓋溶接を行った直後は、溶接部分に焼けや溶接痕が見られます。

そのため、見た目を重視する金物では、溶接後に研磨を行い、周囲の表面に合わせて仕上げます。

たとえば、ヘアライン材で製作した金物の場合は、溶接部分を整えたあと、周囲の目に合わせてヘアライン仕上げを施します。

溶接部分だけが目立たないように整えることで、金物本体と蓋部分に一体感が生まれます。

蓋溶接は、端部に板を溶接するだけの加工ではありません。

蓋材の製作、溶接、研磨、表面仕上げまでを含めて、端部をきれいに見せる加工です。

端部の断面を見せたくない場合に選ばれます

当社では通常、金物を指定寸法に切断し、バリ処理を行った状態で出荷しています。

端部が壁や枠の中に隠れる場合や、横から見えない場所に使用する場合は、通常の切断+バリ処理で問題ありません。

一方で、取付後に横から端部が見える場合や、金物の断面を見せたくない場合には、蓋溶接を希望される方もいらっしゃいます。

蓋溶接が必要かどうかは、次のような点から判断します。

・取付後に金物の端部が横から見えるか
・端部が壁や他の部材で隠れるか
・金物の断面を見せたくないか
・ショーケースや什器など、見た目を重視するか
・溶接後の研磨や表面仕上げが必要か

使用場所や完成後の見え方を事前にお知らせいただくことで、適した仕上げをご提案しやすくなります。

蓋溶接も含めた別注加工に対応しています

スリーナイン島野では、既製品の販売だけでなく、ステンレスや真鍮などの型材を使用した別注加工にも対応しています。

切断や穴あけ、曲げ加工のほか、形状や用途に応じて、蓋溶接や研磨仕上げもご相談いただけます。

特にショーケースや店舗什器では、取付後に金物の端部が横から見えることがあります。

そのような場合は、単に寸法通りに切断するだけでなく、完成後にどの方向から金物が見えるのかまで考えることが大切です。

「横から見える断面を隠したい」
「端部を蓋溶接できれいに仕上げたい」
「薄板のステンレスチャンネルに蓋を溶接したい」
「溶接部分をヘアライン仕上げに整えたい」
「ショーケース用なので、見た目までこだわりたい」

このような場合は、お気軽にご相談ください。

まとめ

蓋溶接とは、チャンネルやハカマなどの端部に蓋材を溶接し、横から見たときに断面が見えないように仕上げる加工です。

当社では通常、指定寸法に切断し、バリ処理を行った状態で出荷しています。

ただし、取付後に端部が横から見える場合や、断面を見せたくない場合には、蓋溶接を行うことで、端部まですっきりと仕上げることができます。

特にステンレスの薄板は、溶接時の熱によって歪みや焼けが生じやすいため、熱の加え方や溶接後の仕上げに技術が必要です。

また、溶接後に研磨やヘアライン仕上げを行うことで、蓋部分を金物本体になじませ、より一体感のある仕上がりにできます。

スリーナイン島野では、使用場所や完成後の見え方を確認しながら、蓋溶接を含めた加工をご提案しています。

最後までお読み頂きありがとうございました。

また次回もお付き合いの程、よろしくお願い致します。

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