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透明素材の選び方|アクリルとガラスの違い No.271
掲載日:2025.05.28
最終更新:2025.05.28
こんにちは、スリーナイン島野株式会社の米田です。
透明で洗練された素材として広く用いられるアクリルとガラス。どちらも空間に光と広がりをもたらしますが、性質や使い方には明確な違いがあります。
本記事では、インテリアや建築の現場で用いられる事例を通して、アクリルとガラスの特性を比較します。
1. アクリルとガラス、それぞれの特性とは?
アクリルは軽量で割れにくく、自在な加工が可能。対してガラスは高い透明性に加え、質感や重厚感を演出できる素材です。
特性 | アクリル | ガラス |
---|---|---|
割れにくさ | ◎ | △ |
重量 | 軽い | 重い |
耐熱性 | 約80℃ | 約110℃ |
傷の付きにくさ | △(小キズがつきやすい) | ◎ |
デザイン性 | カラー・乳白色・マットなど多様 | 型板・アンティーク調など豊富 |
高級感 | ○ | ◎ |
2. 用途別で比較する、アクリルとガラスの活かし方
【間仕切り・ドア】
アクリルは、子供のいる家庭や施設など安全性を求められる場所に最適です。透明・乳白・半透明などの選択肢もあり、視線を遮りながら光を取り入れる空間づくりができます。
一方ガラスは、型板や装飾性に優れ、デザインを重視した空間演出に適しています。
【照明・外装】
自由な形状を求めるならアクリル、熱や紫外線への耐久性を考慮するならガラス。アクリルは曲線的な照明やカーポートなどにも活用でき、ガラスは反射や透過を活かした建物の印象づけに強みがあります。
【テーブルトップ】
アクリルは割れにくさとデザイン性の自由度が魅力。ガラスは耐熱性やキズへの強さ、重厚感があり、高級感を求める場面に最適です。
3. ショーケースで見るアクリル vs ガラス
ショーケースは、アクリルとガラスの特性が最も如実に現れる使用シーンのひとつです。展示する商品・空間・目的に応じて、選び方が変わります。
◉ アクリル製ショーケースの魅力
- 軽くて扱いやすく、什器の組み換えや持ち運びに便利
- 加工性が高いため、棚や扉などの形状自由度が高い
- 接着などの加工で継ぎ目が目立ちにくく、美しい仕上がりに
- 小売店・雑貨店・移動販売など、機動性を求める店舗に最適
◉ ガラス製ショーケースの魅力
- 素材特有の硬質感が、洗練された印象をもたらす
- キズが付きにくく、長期的に美観を保てる
- 強化ガラスや合わせガラスを用いることで安全性も確保
- 宝飾品・ブランド品・高級小物など、演出力が重視される場面で活躍
【まとめ】
アクリルとガラスは、ただの「透明素材」ではありません。それぞれに異なる長所があり、シーンに応じてその効果を最大限に発揮します。
中でもショーケースは両素材の違いが最も明確に出る領域です。加工性や軽量性を重視するならアクリル、高級感や演出性を求めるならガラスという選択が基本です。
私たちが扱うショーケース金物においても、この素材選びが商品の魅力を最大化する鍵となります。展示物や使用環境に合わせ、最適な透明素材を選び抜く視点が、これからのディスプレイ設計に求められるのではないでしょうか。
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