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真鍮の錆び加工でアンティーク風に!家庭でもできる方法とプロの仕上げ方 No.303
掲載日:2025.08.20
最終更新:2025.08.22
こんにちは、スリーナイン島野株式会社の西野です。
真鍮(しんちゅう)は、経年変化によって美しいアンティーク調の風合いを楽しめる金属です。しかし、自然に錆びて味わい深い色合いになるまでには長い時間が必要です。
そこで今回は「人工的にアンティーク調に錆びさせる方法」をご紹介します。家庭で手軽にできる方法から、業務用のしっかりした加工まで幅広く解説します。
① 家庭でできるアンティーク加工方法
📌 酢+塩を使った簡単エイジング
・お酢に食塩を混ぜて溶かし、スプレーや布で真鍮に塗布します。
・数時間〜一晩で表面がくすみ、落ち着いたアンティーク調の風合いに変化します。
📌 ゆで卵を使った硫黄反応
・ゆで卵の黄身を潰してジップ袋や密閉容器に入れ、真鍮を一緒に入れて放置。
・卵の硫黄成分により、真鍮表面が黒っぽく変色し、短時間でアンティーク風に。
👉 家庭で試す場合は、部分的に拭き取って光沢を残すと「使い込んだような仕上がり」になります。
② 業務用・プロ仕様のアンティーク加工
📌 硫化カリウム液(肝油液とも呼ばれる)
・金属加工の現場でよく使われる薬品。
・水で希釈し、真鍮を浸けると均一に黒〜茶色に変化。
・濃度や浸漬時間で色合いを調整できるため、安定した仕上がりが可能。
📌 専用のアンティーク仕上げ液
・画材店や金属加工資材を扱うショップで入手可能。
・真鍮だけでなく銅や銀にも対応しており、アンティーク家具や照明器具の仕上げに使われています。
👉 プロの現場では、最後にクリア塗装やワックス仕上げを行い、色合いを長持ちさせています。
③ 仕上げのコツ
・全体を真っ黒にせず、布やスポンジで部分的に磨くと自然な風合いに。
・室内装飾や金具に使う場合は、クリア塗装をしておくと変色が進みにくいです。
まとめ
真鍮をアンティーク調に錆びさせるには、
🎈家庭なら「酢+塩」「ゆで卵」で手軽に。
🎈業務用なら「硫化カリウム液」や専用薬品で本格的に。
用途や仕上げたい雰囲気に合わせて方法を選ぶのがおすすめです。
アンティーク加工を施した真鍮は、インテリアやアクセサリーに深みを与え、唯一無二の存在感を放ちます。
当社では様々な形状の真鍮材を取り扱っております。
専用ページ【真鍮材専門店】を是非ご覧下さい!
💡真鍮の豆知識💡
☝🏻五円玉は真鍮製
日本の五円硬貨は銅と亜鉛の合金=真鍮で作られています。
「ご縁がありますように」という意味とともに、
実は素材としても真鍮が活躍しているんです。
☝🏻抗菌性がある金属
真鍮は銅を含むため抗菌作用があり、
昔からドアノブや手すりなど、
人がよく触れる場所に使われてきました。
☝🏻“ブラス”=真鍮
英語で真鍮は Brass。ブラスバンドの“ブラス”は、
真鍮製の楽器に由来しています。
☝🏻江戸時代から身近な素材
刀の鍔(つば)、仏具、装飾金具などに広く用いられ、
経年変化を楽しむ日本の美意識とも相性が良いとされてきました。
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