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はじめてでも分かる!建材の寸法表記と読み方|金物・ガラス・ボード編 No.308
掲載日:2025.08.25
最終更新:2025.08.22
こんにちは、スリーナイン島野株式会社の西野です。
図面やカタログに書かれている「寸法表記」。
建築や内装に関わる仕事をしていなくても、ガラスや金物を注文するときに必ず目にします。
でも実際には、
「幅と高さ、どっちがどっち?🤔」
「t8ってどういう意味?🤔」
と迷ってしまう人も多いんです。
今回は、初心者の方でもすぐ理解できるように、金物・ガラス・ボード類の寸法表記のルールを分かりやすく解説します。
寸法表記の基本ルール
建材の寸法は、ほとんどの場合 厚み × 幅 × 高さ(長さ) の順に書かれています。
📏厚みは Thickness(T)
📏幅は Width(W)
📏高さは Height(H)
📏奥行きは Depth(D)
📏長さは Length(L)
特に家具や什器などでは、「W(幅)」「D(奥行き)」「H(高さ)」 が一般的です。
🎈例:W1000 × D500 × H700
W1000 → 幅1000mm
D500 → 奥行き500mm
H700 → 高さ700mm
👉 ガラスや金物では「t(厚み)」をつけて表記する場合があります。
例:t8 × 900 × 2000 → 厚み8mm、幅900mm、高さ2000mm格の図面を読むときにも役立ちます。
建材ごとの表記例
(1) 金物(アルミ材・ステンレス材など)
金物は、形の種類(アングル材・チャンネル材など)を含めて書かれることがあります。
🎈例:L-30 × 30 × 3 × 2000
L → L字のアングル材
30 × 30 → 辺の長さがそれぞれ30mm
3 → 厚み3mm
2000 → 長さ2000mm
※ 注意点:カタログの寸法と実物が少し違うこともあるので、「呼び寸法」と「実寸」を混同しないことが大切です。
(2) ガラス
ガラスはとてもシンプル。基本は 厚み × 幅 × 高さ です。
🎈例:8 × 900 × 2000
8 → 厚み8mm(8tと表記することもあります)
900 → 幅900mm
2000 → 高さ2000mm
※ 注意点:図面によっては「幅」「高さ」の向きが逆になっている場合があります。
必ず「縦横どちらを基準にしているか」を確認しましょう。
(3) ボード類(石膏ボード・化粧板など)
ボードも 厚み × 幅 × 長さ の表記が一般的です。
🎈例:9.5 × 910 × 1820
9.5 → 厚み9.5mm
910 → 幅910mm
1820 → 長さ1820mm
このサイズは石膏ボードの標準サイズのひとつです。
よくある間違い😵
💦高さと長さを逆に読む
→ ガラスやボードは縦横の向きで呼び方が変わることがあります。
💦t(厚み)を見落とす
→ 特にガラスや金物では重要な数字です。
💦カタログ寸法と実物の差を見逃す
→ 金物などは「呼び寸法」と「実寸」で数mm違うことがあります。
寸法表記を読み間違えないコツ
📌まずは厚み(t)があるかをチェックする
→ ガラスや金物では厚みの有無がとても重要。
📌単位がmmかどうか確認する
→ cmや呼び寸法の場合もあるので要注意。
📌縦横どちらが幅か高さか、図面で確認する
→ 特にガラスやボードは縦横の基準が図面によって変わることがあります。
📌断面形状を確認する(金物の場合)
→ アングル材(L字)、チャンネル材(コの字)、フラットバーなど、形によって寸法の意味が違うため、断面図やカタログ図を必ずチェックしましょう。
📌不安なときは“有効寸法か外寸か”を担当者に確認する
→ 発注前に確認することで施工トラブルを防げます。
まとめ
寸法表記は一見シンプルですが、素材ごとにルールが少し違うため、慣れていないと混乱しやすい部分です。
正しく読み解ければ、発注ミスや施工トラブルを防ぐ大きな助けになります。
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