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真鍮・アルミ・ステンレス・鉄「やわらかさ(かたさ)」の違いを解説 No.345


掲載日:2025.12.12

最終更新:2025.12.12

こんにちは、スリーナイン島野㈱の西野です。

金属と聞くと、「真鍮」「アルミ」「ステンレス」「鉄」といった名前をよく耳にすると思います。

でも、
「どれがいちばん柔らかいの?」
「どれがいちばん硬いの?」
「見た目や使われ方はどう違うの?」

と聞かれると、意外と説明が難しいものです。

今回は、代表的な4つの金属の「柔らかさ(硬さ)の違い」とざっくりした特徴をまとめてご紹介します。

やわらかさの順番(ざっくりイメージ)

まずは、4つの金属を「へこみやすさ」「キズの付きやすさ」などから見た
柔らかさのイメージで並べてみます。

柔らかい → 硬い

1、アルミ

2、真鍮(しんちゅう)

3、

4、ステンレス

ここでいう「柔らかい」は、

❔強くぶつけたときに、へこみやすいかどうか

❔表面にキズがつきやすいかどうか

❔力をかけたときに、変形しやすいかどうか

といった感覚的なイメージです。

アルミ:いちばんやわらかくて軽い金属

柔らかさの特徴

・4つの中でいちばん柔らかい金属です。

・強くぶつけたり、落としたりすると、へこみやキズが付きやすい素材です。

・そのかわり、とても軽いので持ち運びには便利です。

見た目・雰囲気

・明るいシルバーグレーの色。

・すっきりした印象で、工業製品から日用品まで幅広く使われます。

こんなイメージの素材

「軽くて扱いやすいけれど、手荒に扱うとすぐにへこむ」
そんな、やさしい性格の金属です。

真鍮:ほどよいやわらかさと高級感のある金属

柔らかさの特徴

・アルミよりはしっかりしているけれど、
鉄やステンレスほどゴツくはない中間タイプです。

・強くぶつけるとへこむこともありますが、
日常使いでは「ほどよい丈夫さ」といったバランスです。

見た目・雰囲気

・落ち着いた金色に近い色で、高級感があります。

・時間がたつと少しずつ色がくすみ、
アンティーク調の味わいが出てきます。

よく使われるところ

・ドアの取っ手やノブ

・つまみ・フックなどの小物金物

・照明・インテリア小物

・建具や家具の「見せる部分」の部品 など

こんなイメージの素材

「見た目がきれいで、柔らかすぎず、硬すぎない」
そんな、バランスの良い金属です。

鉄:標準的なかたさの“ベース”になる金属

柔らかさの特徴

・真鍮より少し硬い金属です。

・しっかりしている分、変形しにくく、丈夫です。

・ただし、強い力がかかると曲がったり折れたりすることもあります。

見た目・雰囲気

・グレー〜黒っぽい色味。

・そのままにしておくとサビやすいのが特徴です。

よく使われるところ

・建物の骨組み

・家具や棚のフレーム

・機械や構造物の土台部分 など

こんなイメージの素材

「特別目立ちはしないけれど、しっかり支えてくれる土台役」
そんな、標準的で頼りになる金属です。

ステンレス:いちばんかたくてタフな金属

柔らかさの特徴

・4つの中で一番硬いイメージです。

・変形しにくく、キズもつきにくい反面、
そのぶんガッチリしていて重たく感じる場合もあります。

見た目・雰囲気

・すこし落ち着いたシルバーのような色。

・ツヤを出した仕上げや、落ち着いたつや消しなど、
清潔感のある見た目に仕上げられることが多いです。

よく使われるところ

・キッチンのシンクや天板

・病院や飲食店のカウンター

・手すり・外部の金物

・水や汚れの多い場所 など

こんなイメージの素材

「とても丈夫で、サビにも強い、タフな金属」
そのかわり、軽さや柔らかさよりも“がっしり感”が前に出る素材です。

4つの金属をまとめて比較

金属やわらかさのイメージ特徴のざっくりイメージ
アルミ◎ とてもやわらかい軽くて扱いやすいが、へこみやキズがつきやすい
真鍮○ そこそこやわらかい金色で高級感。やわらかさとかたさのバランスが良い
△ ちょっとかたい標準的な強さ。土台や骨組みに使われることが多い
ステンレス▲ いちばんかたい丈夫でサビに強い。タフで長持ちする金属

どの金属を選べばいいの?

「どれが良い」「どれが悪い」というよりも、
使う場所や目的によって、向き・不向きが変わるのが金属の面白いところです。

たとえば

軽さや手軽さを重視するなら → アルミ

見た目の高級感や質感を重視するなら → 真鍮

骨組みや土台など、基本構造をしっかりさせたいなら → 鉄

水や汚れに強く、長くきれいに保ちたいなら → ステンレス

というように、
「柔らかさ(硬さ)」と「使う場面」をセットで考えると、選びやすくなります。

まとめ

柔らかさの順で並べると、
アルミ → 真鍮 → 鉄 → ステンレス の順に硬くなっていきます。

「どの金属がいちばん良いか?」ではなく、
「どの金属が今回の用途に合っているか?」 が大事なポイントです。

最後までお読み頂きありがとうございました。

また次回もお付き合いの程、よろしくお願い致します。

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