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箱売り?個包装?「必要数販売」で現場トラブルを減らす理由 No.351
掲載日:2025.12.26
最終更新:2025.12.25
こんにちは、スリーナイン島野㈱の大下です。
小物金物の“同梱/別売り”をメーカー視点で整理
近年は「必要な分だけ、必要なタイミングで」調達する流れが強くなっています。
当社でも、従来の箱単位販売に加え、個包装(必要数)販売のラインナップと数量を拡充しています。
これは“売り方の変更”ではなく、欠品・取り違え・手戻りを減らし、作業が止まらない状態を作るための供給改善です。
本記事では、小物金物(ダボ棚受・品名差・セットキャップ等)を例に、箱売り/個包装の考え方を整理します。
結論:正解は「現場の運用」で変わります
🎈箱売りが向く現場:在庫管理ができる/繰り返し使う/標準化されている
🎈個包装が向く現場:案件ごとの拾い出しが多い/欠品を避けたい/必要数だけ欲しい
当社が目指すのは、お客様がいつでも
「買いやすい」「間違いにくい」「不足しない」状態です。
なぜ個包装(必要数)販売が増えているのか?
現場で起きやすいのは、次のような“失敗コスト”です。
・足りない → 作業が止まる
・余る → 現場ごとの管理が難しい
・取り違える → 施工不良や不具合につながる
・品番が追えない → 追加発注に時間がかかる
だからこそ「必要数が揃う」こと自体が価値になっています。
箱売り/個包装の特徴(ざっくり比較)
箱売り(在庫運用に強い)
〇 単価を抑えやすい/発注回数を減らせる
△ 案件単位だと余りやすい/取り違えリスクが出る
個包装(手戻り防止に強い)
〇 欠品リスクが減る/専用品として管理しやすい/段取りが速い
△ 箱売りより単価が上がりやすい/梱包の手間が増える
当社の考え方:「二段構え」が現場に優しい
基本は別売りで必要数を選べる形にしつつ、
次のようなケースでは推奨部材を個包装で用意します。
・初回導入で迷いやすい
・施工条件がシビア
・クレーム予防(取り違え防止)が重要
これが、トラブルを減らしながら価格の納得感も作れる運用だと考えています。
メーカーとしての「買いやすさ」への工夫
当社が供給設計で重視しているのは3つです。
1. 不足しない:必要数で揃い、作業が止まらない
2. 間違えない:専用品として分かる梱包・表記
3. 追える:後から見ても品番が分かり、追加発注しやすい
小物金物ほど「足りない・紛れる・間違える」が効きます。
だからこそ、メーカーとして供給面から改善を進めています。
まとめ
箱売りと個包装は対立ではなく役割分担
個包装(必要数)は欠品・取り違え・手戻りを減らす。
当社は箱+個包装を拡充し、現場の運用に合わせて選べる形にしています。
最後までお読み頂きありがとうございました。
また次回もお付き合いの程、よろしくお願い致します。
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