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広い開口のガラス引き戸、複線か3線か?使用条件で考える選び方 No.362

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掲載日:2026.01.26

最終更新:2026.01.26

こんにちは、スリーナイン島野㈱の西野です。

複線にするか、3線にするか。迷ったら「使用条件」で考える

ガラス引き戸で広い開口を計画する際、複線(2線)にするか、3線にするかで迷われるケースは少なくありません。

寸法上はどちらも成立していても、実際の使い勝手は「どう使うか」で大きく変わるのが、この部分の難しいところです。

ここでは、代表的な使用シーンをもとに複線と3線の考え方を整理してみます。

3線引き戸が向いているケース

開口をできるだけ広く使いたい場合

例えば、

・鮮魚コーナー

・惣菜ケース

・掃除や商品入替の頻度が高い売場

など、作業時にできるだけ大きな開口を確保したい場所では、
3線引き戸が有効です。

3線にすることで、

・扉を重ねて逃がせる

・一時的に大きな開口をつくりやすい

・清掃や搬出入時のストレスを減らしやすい

といったメリットがあります。

日常的にフルオープンにするわけではなくても、
「必要なときにしっかり開けられる」ことが求められる場合は、
3線という選択が活きてきます。

複線引き戸が向いているケース

開口を広く確保する必要がない場合

一方で、

・受付カウンター

・レジ裏

・作業や接客で必要な開口幅が限られている場所

といったケースでは、複線引き戸でも十分な場合が多くあります。

・フルオープンにする必要がない

・部分開口で日常業務が成立する

・線数を増やさなくても使い勝手に支障が出にくい

こうした条件であれば、無理に3線にする必要はありません。

線数を検討する際は、「最大でどれくらい開く必要があるか」を一度整理しておくと判断しやすくなります。

「FIX」という選択肢

複線か3線かを検討する際、
すべてを「動く引き戸」として考えてしまいがちですが、
開ける予定のない部分はFIX(はめ殺し)にするという考え方もあります。

実際の運用では、

・ほとんど開けない

・そもそも開ける必要がない

といったガラス面が含まれていることも少なくありません。

そうした部分をFIXにすることで、

・構成がシンプルになり、納まりを安定させやすい

・調整箇所を減らしやすい

・見た目もすっきりまとめやすい

といったメリットがあります。

「本当に今後も開けないか」
この一点だけは、線数検討とは別に確認しておくと安心です。

まとめ

線数は「寸法」ではなく「使い方」で決める

🎈掃除や商品入替で大きく開けたい → 3線

🎈必要な開口幅が限られている → 複線

🎈開けない部分がある → FIXも検討

ガラス引き戸は、図面上の大開口と、実際に使える開口が一致しないことも多い建具です。

だからこそ、

・どこを

・どれくらい

・どんな場面で使うのか

を整理したうえで、線数やFIXの有無を決めることが、
後悔しない引き戸設計につながります。

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最後までお読み頂きありがとうございました。

また次回もお付き合いの程、よろしくお願い致します。

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