CRAFTSMANSHIP

製品へのこだわり

上の2点の写真は両方アルミの部材です。同じアルミでこれほど輝きに差があるのは、なぜでしょうか?

それは、バフ研磨です。

左がバフ研磨を行なったもの。右がバフ研磨を行なっていないもの。バフ研磨1つでこんなにも差がでるのです。

バフ研磨とは、布製の材料で作られた研磨輪(バフ)の表面に研磨剤などをつけて回転させて素材を研磨する方法です。弊社ではこのバフ研磨を、アルマイト処理の前の工程で1本1本手磨きで行なっています。手磨きで行なっていると簡単に言っていますが、アルミは柔らかい金属なので、傷が付きやすく、研磨の力加減がとても重要なのです。また、状や表面状態によって力加減が異なる為、機械では研磨できません。1本1本職人が手作業で行なっていて、この職人の技術が不可欠です。
ではなぜ、こんなに時間・費用をかけてまで、バフ研磨を行なうのでしょうか?
弊社は、「装飾」を目的とした金物を作っています。他社にはない美しい、高級感のある製品をお客様にお届けしたいと考えています。その為、時間・費用はかかってしまいますが、納得のいく製品をお届けする為には妥協することができないのです。
また、こだわりはバフ研磨だけではありません。バフ研磨を行なう前の生地も同じです。生地の押し出しもスピード や温度等、試行錯誤をくりかえし、数回押し出してはダイス(型)を研磨しているため最初から最後まで表面がきれいに仕上がります。それを運搬する時にも細心の注意を払っています。生地同士が重ならないよう隙間をあけ、通常の倍以上積み込めるスペースを確保し、運搬しています。製品完成後の検品も厳しく行なっており、1本1本蛍光灯に あて小さな傷も見逃さない正確な検品を行なっています。こういった条件をクリアできた製品だけがお客様のもとへ届けられているという訳です。スリーナイン島野がこだわりを持って作った製品を、ぜひ一度お手にとってご覧ください。美しさを実感して頂けるはずです。