999の部屋

51.組織の文化


掲載日:2025.08.26

最終更新:2025.08.26

 先日、テレビで高校野球を見ている時に、ふと変わったバッティングフォームだなぁと思っていたら、アナウンサーから「彼は先天的に片手の指が無い」という説明を聞いて、驚きました。彼は県立岐阜商業の横山君という選手でしたが、調べてみると、左手の指が生まれ持って無いそうで、右手にグローブをはめ、ボールをとると左手にグローブをはめ変え、右手でボールを投げる。そんなことをとても器用にこなしていました。バッティングもほぼ片手でバッティングをするというスタイルでした。

弊社では障害者雇用を行っていることもあり、私自身は「障害」ではなく「特徴」と言う認識をしているのですが、日本一を目指すようなスポーツの世界で身体的なハンディキャップをあそこまで克服している姿に、涙がでました。
 甲子園に出場するような学校であれば、県内屈指の強豪校であるでしょうし、更に多くの野球部員の中で、レギュラーを勝ち取る事。そして試合で活躍することは、本当に素晴らしい事です。その努力を想像するだけで、本当に尊敬します。

ここからは、私の勝手な想像ですが、彼の存在はチームの中に素晴らしい影響を与えているのでは無いかと思います。どのチームも、みんな「頑張っている」と思います。しんどい練習やトレーニング、何度も何度も反復練習を繰り返し、技術を磨いていく。そうやって、上手くなっていくのだと思いますが、彼の努力はみんなと比べても「もっと、もっと頑張っている」んだと思います。チームの中でそんな「誰にも負けない努力」している人がいると、自然と良い循環が生まれているのでは無いでしょうか。同じチームメイトとして、「あいつも頑張っているし、自分も負けずに」というそんな雰囲気がうまれるのだと思います。日本一を目指す組織というのは、「頑張っている」レベルが数段上のレベルだと私は思っています。組織としてそのレベルをあげるのはなかなか難しいです。ルールを決めても次元が違います。例えば、企業でも「お客様が来られたら挨拶をしよう」みたいな話は山ほどありますが、実際はいい加減な挨拶をする会社、ものすごくきっちり挨拶をする会社があります。その差は何なのか。当たり前のレベルが違う。そういう当たり前のレベルを上げる、上げ続ける文化を持っている事こそが組織を永続的に発展させるポイントでもあるんだと思います。

私自身もそんな、人に感動とモチベーションを与え続けられる人間になれるよう努力したいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。 こんな会社ですが、一緒に仕事がしたいという企業様、働いてみたいという就職活動をしている方は是非ご連絡ください。


島野

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