999の部屋
58.万博のレガシーとは
掲載日:2025.10.14
最終更新:2025.10.14
昨日10月13日で大阪・関西万博は閉幕しました。私もたったの2回ですが行かせて頂きました。一度目は開幕3日目にオープンから閉館まで12時間みっちり、当時はまだ、並ぶ時間も短く立て続けにパビリオンを回りまくりました。2回目は、9月になりましたが、知り合いがイベント出展者として参加していたので顔を出すつもりが、ひょんな事からイベントのお手伝いをすることになり、万博内部を少し見せてもらうという貴重な体験をさせてもらいました。
だんだんと閉幕が近づくにあたり、新聞報道を見ていると「万博のレガシー」という様な言葉をよく目にするようになりました。
レガシーとは辞書では「遺産」とか「伝統」という意味がありますが、私はずっと違和感を覚えていました。どこの誰が言い出したのか解りませんが、報道各社がレガシー、レガシーと言うのを感覚的には、何かを遺すという意味合いが強いなぁと感じていたからです。
せっかくの万博の機会があり、「いのち輝く未来社会のデザイン」というコンセプトを立ち上げて、まさにその理念や想いを継承していくことが一番大事なことではないかと思っていました。
日本には「常若(とこわか)の精神」という考えがあります。例に出して怒られるかも知れませんが、ギリシャのパルテノン神殿と日本の伊勢神宮を比べると解りやすいです。どちらも1500年以上前に建てられた建造物ですが、伊勢神宮は言うまでもなく、今でも毎年多くの人が参拝に訪れて現役で活躍しているのに対し、一方は風化して瓦礫の様になって遺跡という役割になっている。伊勢神宮は遷宮を行いながら、建てる人、技術をずっと紡いでいます。材料に関しても、100年後の柱の為に植林を行う。そうやって常に新しくしていくことが、永続性を保つことと言う精神があります。
万博も遺すという事ではなく、この経験をどう未来に活かして行くかということを、もっと報道でも伝えるべきではないかと思っていました。そんなとき、今日の日経新聞を見ていて、載っていた一面広告は、ミャクミャクの言葉でした。
「おはよう、未来。」
すっごく、共感しました。
経営も同じですね。
-大げさなものだけでなく、きのうまではなかった気持ちが、あなたのなかで確かに生まれているとしたら、きょうの朝は、あしたの朝は、まったく違う方向に進んでいける。-
生きている時代にこんなに近くで、万博の機会に出会えた事に心より感謝いたします。
関係者の方、ありがとうございました!!
最後までお読みいただきありがとうございます。 こんな会社ですが、一緒に仕事がしたいという企業様、働いてみたいという就職活動をしている方は是非ご連絡ください。
島野

(10 投票, 平均: 1.00 / 1)