999の部屋
43.多様性とわがまま放題
掲載日:2025.06.09
最終更新:2025.06.09
最近の社会の風潮として、「多様性を認めよう」と言われています。それが行き過ぎていると感じている人もいて、どこかの大統領は「世の中には男と女しかいない」みたいな分断を主張する場面も見受けられます。
私自身は、どちらの主張も良く解るなぁと思っています。個人を尊重する事。それはとても大切な事ですが、それを悪用?勘違いしてわがまま放題を許すような事があっては、社会は成り立ちません。
不平等であることは良くないですが、悪平等ももっと良くない。つまり、差別はダメだと思いますが、区別はしないといけない。なんでもいっしょではないと思っています。一般的には男性の方が力は強いし、女性しか子供を宿し出産する事は出来ません。それは事実ですが、だからと言って、男だから〇〇、女だから〇〇しなくてはならない。と言うものではありません。それぞれの得意分野、得手不得手・好き嫌いなど色々な切り口があります。みんな同じではなく違うのです。
そして今の時代はどんなマイノリティー(少数派)の人でも顔を出さずにインターネットを通じて意見を発信する事が出来ます。昔だったら誰も聞いてくれない、相手にしてくれないような事でも、ひとり一人が発信できるテクノロジーを人類は発明しました。
そして、顔の見えないコミュニケーションという事もあり、少数か多数かという区別もなく、どこかに偏っているかいないかの判別もせず、すべての意見を同列で並べて、それぞれを尊重する風潮が強くなっているように私は感じています。
そんな流れの中、わがまま放題の自己中心的な意見であっても「自分はマイノリティーの意見も聞ける、広い視野を持った人間なんだ!!」という様な偏った考えでフォローする人も出てくる。それがエスカレートすると私人逮捕系のユーチューバーになるのでしょうか?
企業にしてもコメンテーターにしても、何かあると、すぐに炎上するので、怖がって意見を述べない。主張をしない。何が正解か、もっとこうありたい。よりもどう言えば叩かれないか。そんな判断ばかりが横行しています。信念をもって、己が正しいという事を貫く事も大切かと思います。その「正しさ」は360度どの方向から見てもみんなが納得いく物では、無いかも知れません。時にこっちの人は、今回は我慢してほしい。という場面もあるでしょう。
そんな時代のせいなのか、私自身は組織の中で、他人に対して注意をできなくなっているのは大きな問題だと思っています。学校の先生が生徒を叱れずに、親の顔色ばかり伺う。対立は悪いことではありません。本音を言わない事の方が悪いです。正解のないことを求めて、我々は生きているんだと思います。少し視野を広げて、少し視座を高めて、より高次の全体最適を求めていけば、周りに迷惑をかける自分の事だけという様なわがまま放題は、しっかりと排除していけると思っています。我々人類はよりよい未来を創っていく同志である事を忘れては、いけないですね。
最後までお読みいただきありがとうございます。 こんな会社ですが、一緒に仕事がしたいという企業様、働いてみたいという就職活動をしている方は是非ご連絡ください。
島野