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引戸 vs 開き戸、展示替えがラクなのはどっち? No.290


掲載日:2025.07.09

最終更新:2025.07.09

こんにちは、スリーナイン島野株式会社の西野です。

展示ケースの設計や選定を行う際、「引戸にするか?」「開き戸がいいか?」という点で迷われたことはありませんか?
実はこの選択、展示替えの効率作業者の負担にも大きく影響する重要なポイントです。

今回は、実際の展示現場の声をもとに、「引戸」と「開き戸」の使い勝手を比較してみました。

展示替えの流れから考えると…

まずはそれぞれのケースで、展示替え作業がどのように行われるかを簡単に整理してみましょう。

【引戸の場合】

・片側の扉をスライドして開ける

・扉がレール上を移動するだけなので、扉の開閉スペースが不要

・ただし、開口幅は半分程度に制限される(中央に柱がある構造だと特に)

【開き戸の場合】

・手前に扉を開くため、前面に一定の空間が必要

フルオープンが可能なので、大きな展示物の出し入れや両手作業に向いている

・上下のヒンジ(蝶番)の安定感があり、扉自体は軽く動かしやすい

現場のリアルな声

実際に当社が納品したケースで、展示替え作業を担当されたスタッフや運営者の声を集めてみました。

引戸タイプ:作業スペースが狭い展示室で重宝

「通路が狭いギャラリーでは、引戸じゃないと物理的に無理。前に扉が開かないから安心して作業できる。」(個展ギャラリー運営・女性)

「ただ、展示物が大きい時は引戸の開口幅が足りず、斜めにして入れるのが面倒だった。」(博物館管理者・男性)

開き戸タイプ:設置・交換のしやすさがダントツ

「ガラス面の掃除もしやすいし、両手でサッと出し入れできるのが開き戸の強み。1人作業でも効率いいです。」(美術館展示担当・女性)

「ただ、ガラス扉が180度近く開くので、設計時に“扉が壁にぶつからないか”の確認は必須でした。」(内装設計士・男性)

メンテナンス性・安全性でも違いが

比較項目引戸開き戸
開口幅△(最大でも半開き)◎(フルオープン可)
必要スペース◎(省スペース)△(前面に空間が必要)
作業性◯(小物向き)◎(大型展示に最適)
メンテ性△(レールの清掃が必要)◯(扉を開けて簡単に清掃可)
安全性◯(開閉途中で手を挟みにくい)△(勢いよく開けると衝突の恐れ)

結論:展示物と作業環境に合わせた「設計意図」がカギ

どちらが優れているかという問いに絶対的な正解はありません

限られた通路・壁際設置 → 引戸

大型展示・頻繁な展示替え → 開き戸

両方の良さを組み合わせたい → ハイブリッド構造(例:パノード)も検討

つまり大切なのは、「誰が・どんな頻度で・何を展示するか?」という運用視点からの設計意図をしっかりと反映することです。

📌次回のブログでは開き戸と引戸のハイブリット商品「パノード」についてご紹介させて頂きます!お楽しみに!

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